漢方で頭痛ケア|体質に合わせた7選とスマホで気軽に相談できる方法

頭痛は、ストレスや冷え、血行不良などが原因で起こり、慢性化すると日常生活に支障をきたします。
男女かんけいなく、また大人だけでなく子どももかかり、頭痛治療薬の過剰使用(薬物乱用頭痛)による頭痛などもあります。
漢方治療では、 「気・血・水」の乱れ に着目し、体質ごとに適した処方で改善を目指します。本記事では、 東洋医学からみた頭痛の原因や治療に用いる代表的な漢方薬について解説します。
- 1. 東洋医学の視点からみた頭痛と漢方治療(気血水×五行の解説)
- 2. 気・血・水(き・けつ・すい)とは?
- 3. 五行(ごぎょう)とは?
- 4. 頭痛改善に漢方治療が選ばれる理由
- 4.1. 漢方の基本原則:個々に合わせた治療
- 4.2. 漢方の魅力:心身全体を整え、未病も防ぐ
- 5. 漢方に速効性はない?
- 6. 市販の漢方薬と処方薬の違い
- 7. 頭痛に用いられる主な漢方薬
- 8. 釣藤散(ちょうとうさん)
- 9. 葛根湯(かっこんとう)
- 10. 呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
- 11. 五苓散(ごれいさん)
- 12. 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
- 13. 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
- 14. 加味逍遙散(かみしょうようさん)
- 15. 初めてでも簡単・安心!
- 15.1. スマホで受診OK!
- 15.2. 自宅で完結する診療の利便性
- 15.3. 保険適用で安心!費用の負担を軽減
- 16. 当院のオンライン診療の特徴3点
- 16.1. 1. 漢方専門の女性医師による安心の診療
- 16.2. 2. プライバシーの保護
- 16.3. 3. 時間と場所を選ばない
- 17. 頭痛を改善して健康を取り戻そう
- 17.1. 相談は、改善の第一歩
- 17.2. スマホだけで受診が可能
- 17.3. 健康的な毎日を取り戻すために
- 18. まとめ
東洋医学の視点からみた頭痛と漢方治療(気血水×五行の解説)
頭痛は日常的に起こる症状ですが、その原因は人によって異なります。
漢方治療では、頭痛の根本的な原因を見極め、 「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランス と 「五行(ごぎょう)」の観点 からアプローチします。
気・血・水(き・けつ・すい)とは?

東洋医学では、 体のエネルギー(気)、血液の巡り(血)、水分代謝(水) のバランスが崩れることで、頭痛が発生すると考えます。
✅ 気滞(きたい) – ストレスや緊張で気の巡りが悪くなり、締め付けられるような頭痛
✅ 血虚(けっきょ) – 貧血や血の不足による、ふわふわした頭痛
✅ 瘀血(おけつ) – 生理周期により変化する血流の滞りが原因で、ズキズキ痛む頭痛
✅ 水滞(すいたい) – 体内の水分バランスの乱れによる、雨の日に悪化する頭痛
このように、 「気・血・水」の状態を整えることが、頭痛の改善につながります。
五行(ごぎょう)とは?

「五行」とは、 木・火・土・金・水 の5つの要素が体の機能を司るという考え方です。それぞれのバランスが崩れると、頭痛の原因となることがあります。
五行(ごぎょう) | 関係する臓器 | 頭痛の特徴 |
木(肝) | ストレス・気の巡り | こめかみや側頭部がズキズキ |
火(心) | 血流・のぼせ | ほてりや動悸を伴う |
土(脾) | 胃腸・消化 | 食後に重くなる |
金(肺) | 気候変化・免疫 | 風邪や寒暖差で悪化 |
水(腎) | 冷え・加齢 | 後頭部が重く、冷えを伴う |
頭痛改善に漢方治療が選ばれる理由
漢方治療は、 単なる対症療法ではなく、体の根本から整えることを目的としています。
- 「気・血・水」のバランスを整え、体質から改善できる
- 「五行」に基づき、個々の症状に合った治療ができる
- 西洋薬では対処しにくい慢性的な頭痛にも対応可能
特に、 「頭痛薬を飲んでも効果が続かない」「体質から改善したい」 という方に、漢方治療はおすすめです。
漢方の基本原則:個々に合わせた治療
漢方治療の最大の特徴は、「個々の体質や症状に合わせた治療」です。
西洋薬との違いの一つとして、漢方薬は同じ症状でも処方する薬が異なる場合があります。
そのため当院では、一人ひとりに最適な漢方薬を提案ができるよう漢方専門の医師が経験や知識を活かし東洋医学の視点による診療を行っております。
症状の原因は人それぞれ異なるため、標準的な薬が効果を発揮しないケースもありますが、漢方の場合は、全身の状態を整えることで根本から症状を改善することが期待できます。
漢方の魅力:心身全体を整え、未病も防ぐ
漢方治療は頭痛症状だけでなく、体全体のバランスを整えることを重視します。
例えば、疲労感や睡眠不足、冷え性など、頭痛と関連する他の不調も同時に改善を目指せる点が大きな魅力です。
また、 「未病(みびょう)」=病気ではないが体調がすぐれない状態 に対応できるのも特徴の一つです。
頭痛や冷え、疲れやすさ、肥満など 「なんとなく不調」 を感じる段階から体質を整え、悪化を防ぎ、健康維持や予防にも最適です。
漢方に速効性はない?
漢方薬は体質改善までに時間がかかるという印象があるのではないでしょうか。
もちろん、そのような効果を持つ漢方もありますが、基本的に漢方薬には速効性があります。
漢方薬は、西洋薬と異なり症状や全身状態に合わせて処方を行うため、特に服用した漢方薬が合っている場合は早ければ30分、遅くても数日で何かしらの身体の変化を実感できるものがほとんどです。
(治療が困難な病気の場合等は、数ヶ月かかることもあります)
市販の漢方薬と処方薬の違い
ドラッグストアなどで市販される漢方薬と、病院で医師に処方される漢方薬の違いをご存知でしょうか。
同じように見える市販薬と処方薬ですが、実は明確な違いがあります。
市販の漢方薬と処方薬の違いのひとつは、含まれている生薬の成分量です。
- 市販薬 → 手軽に購入できるが、成分の配合が一般向けに調整されていて50~80%と少なめ
- 処方薬 → 体質や状態に合わせて医師が処方し、より適した成分を含む
💡漢方治療を本格的に行うなら、 漢方専門の医師による診察で処方される漢方薬がおすすめです
頭痛に用いられる主な漢方薬

※注意事項
- 頭痛に用いる漢方薬は、症状や全身状態等によって適切な処方が異なります
- 特に重症な場合や他の症状を伴う場合は、医師に相談の上、適切な薬を選択してください
- 西洋薬と同様に副作用があります、独断で服薬する際はご注意ください
頭痛に用いられる漢方薬には、患者さんの「証」や体質、症状に応じて選ばれるものがいくつかあります。
以下に代表的な漢方薬を挙げ、それぞれの特徴や適応について簡単に説明します。
釣藤散(ちょうとうさん)
適応:気逆(きぎゃく)
特徴: 頭痛やめまい、耳鳴りを伴う方に。血流を促し、頭部の圧迫感を軽減する。
頭痛の状況: 高血圧や血流の滞りが原因の頭痛。
葛根湯(かっこんとう)
適応: 冷え症
特徴: 風邪のひき始めや、肩こりを伴う頭痛に。血流を改善し、筋肉の緊張を緩和する。
頭痛の状況: 肩こりや首のこわばりによる緊張型頭痛。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
適応: 冷え性・気逆(きぎゃく)
特徴: 冷えによる偏頭痛に。体を温め、血流を促進する。
頭痛の状況: 冷えが原因で、こめかみがズキズキ痛む場合。
五苓散(ごれいさん)
適応: 水滞(すいたい)
特徴: むくみや水分代謝の異常がある方に。体内の水分バランスを整える。
頭痛の状況: 雨の日や湿気の多い日に悪化する頭痛。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
適応: 瘀血(おけつ)
特徴: 血行が悪く、冷えや肩こりを伴う方に。
頭痛の状況: 血流が悪く、慢性的な頭痛がある場合。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
適応: 気虚(ききょ)・血虚(けっきょ)
特徴: 貧血気味で冷えがある方に。血流を促し、体を温める。
頭痛の状況: 血行不良が原因で、顔色が悪い方の頭痛。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
適応: 気虚・血虚
特徴: ストレスを感じやすく、イライラや不安を伴う方に。
頭痛の状況: 精神的なストレスが原因の頭痛。
初めてでも簡単・安心!
スマホで受診OK!
当院のオンライン診療では、自宅や会社などからスマートフォンだけで簡単に医師の診察を受けることができます。
ビデオ通話(Zoom)で、医師が症状や全身状態等を丁寧に確認します。その後、最適な漢方薬(必要に応じて西洋薬)を提案します。
※受診は、プライバシーが確保されている空間から診察を受けてください
自宅で完結する診療の利便性
オンライン診療は、通院が難しい方や、仕事が忙しい方、子育て中の方、感染対策や花粉症シーズで外出を控えたい方などに最適な選択肢です。
またオンライン薬局「とどくすり」を選択した場合は、処方された漢方薬が送料無料で自宅に配送されるため、時間や移動の負担を大幅に軽減できます。
保険適用で安心!費用の負担を軽減
木の香往診クリニックのオンライン漢方内科では、診察、処方薬ともに健康保険が適用されます。
診察料や薬代が保険適用となるため、経済的な負担を軽減でき安心して受診できます。
当院のオンライン診療の特徴3点
1. 漢方専門の女性医師による安心の診療
木の香往診クリニックのオンライン漢方内科では、漢方専門の女性医師が診療を担当するため、女性特有の症状などに漢方治療を行いたい方にも安心して診察を受けていただけます。
また漢方専門の医師ならではの経験と技術で診療、診断を行い最適な漢方薬を提案します。
2. プライバシーの保護
オンライン診療は、プライバシーを重視する方にとって理想的な選択です。
当院ではプライバシーを守りながら、体の不調や生活習慣について相談しやすい環境を整えています。
漢方治療では、患者一人ひとりに寄り添った診察を重視し専門的な診察を行っております。
これにより、頭痛の原因や体質に応じた最適な治療法を提案いたします。
リラックスした状態で相談できるため、つらい症状のお悩みも安心してご相談ください。
3. 時間と場所を選ばない
オンライン診療は、忙しい日常生活の中でも時間を有効に使えます。通院のための移動時間や費用がかからず自宅等から簡単に受けられるため、忙しい方にとって非常に便利です。
頭痛×漢方治療のよくある質問

頭痛に用いる漢方はどのくらいで効きますか?
漢方治療は、証(体質)に沿った治療であり、効果が出るまでの期間は個人差がありますが体質や状態に合った漢方薬が服薬できた場合に効果を発揮します。
具体的な期間については、体質や頭痛のタイプによりますが、 早ければ30分、1~3ヶ月 で改善を実感する方が多いです。
💡自分に合った漢方薬を服用するために、漢方専門の医師による専門的な診療を受けましょう
※初回の診療で合う漢方薬が見つかる場合や、複数回の診療が必要な場合など個人差があります
子どもは飲めますか?
はい、可能です。
味が良いもの、錠剤を中心に開始します。実際に、「美味しい」と言って飲まれるお子さんが多いです。
年齢は3歳くらいからのお子さんが多いです、お気軽にご相談ください。
妊娠中、授乳中でも飲めますか?
はい、可能です。
ただし、状況によっては飲まない方が良い漢方薬もあります。
妊娠中、授乳中、不妊治療中の方など、それぞれに合った処方を行います、受診時に医師にご相談ください。
漢方薬はどのくらい続けるべき?
漢方薬は、体質改善を目指して継続的に使用することが推奨されます。
即効性がある漢方薬もありますが、体質を整えるために一定期間(1週間~2ヶ月を目安)服薬を続けますが具体的な期間については個人差があるため、医師の診断を基に継続期間を決定してください。
💡目安は...飲み忘れても不調を感じなくなるといったころが自然な止めどきの一つです
どんな頭痛にも漢方で効果がありますか?
状態や体質によりますが、 慢性的な頭痛や血流の滞りによる頭痛、薬剤の使用過多による頭痛には特に有効 です。
粉薬が苦手ですが、錠剤希望できますか?
漢方薬は独特の風味があり、飲みづらいと感じる方もいますが、含まれている成分によっては甘みのある飲みやすいものもあるためお子さまでも服用が可能な漢方薬もあります。
しかし、最近では顆粒や錠剤タイプ、カプセルなど、飲みやすい形も増えています。粉薬や、オブラートに包んで服薬することが苦手な方もご安心ください。
オンライン診療の費用はどれくらい?
漢方にも副作用はある?
漢方薬は天然成分(動植物や鉱物)を主成分としていますが、副作用が全くないわけではありません。
そのため安全で、適切な処方を受けるために、必ず漢方専門の医師の診察を受けましょう。
※特に、妊娠中・授乳中や不妊治療中の方、他に服薬中の薬がある方はご注意ください
オンライン診療で相談できる内容は?
オンライン診療は便利ですが、直接触診できない等の制限があります。そのため、場合によっては対面診療と併用することをおすすめします。
一部、オンライン診療に適さない症状もありますが、担当の医師がしっかりと対応し、適切な治療法を提案いたします。
他の治療や西洋薬との併用は可能?
西洋医学の治療と漢方治療を併用することは可能ですが、組み合わせによっては注意が必要な場合もあります。必ず 医師に相談しましょう。
当院の漢方オンライン診療では、必要に応じて漢方薬以外の処方も可能です。
医師に相談しながら進めることで、両方の治療をうまく活用しましょう。
頭痛を改善して健康を取り戻そう
相談は、改善の第一歩
頭痛は日常生活に支障をきたす症状です。
早めに医師に相談することで、快適な生活を取り戻す第一歩を踏み出しましょう。
スマホだけで受診が可能
当院のオンライン診療は、スマートフォン一つで簡単に予約や診療が完了します。
また、送料・手数料無料でお薬のお届けが可能な処方薬の宅配サービス「とどくすり」をご利用いただけます。
健康的な毎日を取り戻すために
頭痛に悩む日々から解放され、健康的で快適な生活を取り戻すために、今すぐ行動を起こしましょう!
まとめ
頭痛は 「気・血・水」の乱れや、「五行」のバランスの崩れ によって引き起こされます。漢方では、それぞれの状態や体質に合った処方を選び、 根本的な体質改善を目指します。
木の香往診クリニック 漢方オンライン診療室では、漢方専門の女性医師が診療を担当いたします。
お気軽にオンライン診療をご利用ください。

本記事は、オンライン診療室 編集部が医療従事者の監修のもと作成・運営しています。
東洋医学の視点から、漢方薬やオンライン診療に関する情報をお届けしております。
\スマホで受診ができる/
オンライン漢方内科
- 医療保険適用
- 全国・初診から受診可能
- 日本東洋医学会認定 漢方専門医 在籍